弊団第335回定期演奏会開催に向けて、6/18(木)に舞台上のソーシャル・ディスタンス検証会を開催すると共に、同日に出演者およびスタッフに新型コロナウイルス抗体検査を実施いたしました。
抗体検査実施に至りました背景には、この新型コロナウイルス感染症の影響で2月22日(土)に開催しました第331回定期演奏会以降は定期演奏会の開催を中止または延期を余儀なくされてきたこと、また緊急事態宣言解除後の最初の定期演奏会の実施ということもあり、出演者とスタッフの健康状態を把握し、ご来場になるお客様に会場で安全にお楽しみいただける状況にあるかを確認するという意図がございまして、抗体検査の実施に至りました。
この抗体検査の結果、検査実施者72名中5名に陽性反応という結果が出ました(※注:抗体検査の陽性反応が必ずしも新型コロナウイルスに罹患していた(または現在罹患している)ことを示唆している訳ではありません)。
この結果を受けての医療機関の指示により、陽性反応がありました出演者についてはPCR検査を受けることでより精密な判断をすることとなりました。
また、同日に開催しました舞台上のソーシャル・ディスタンス検証会の場では感染予防対策を施して開催をしておりましたものの、舞台上以外の場面で、出演者間の感染予防対策が徹底されていたか疑わしい状況がありましたことが判明いたしました。
そのため、PCR検査の結果を受けての今後の行政または医療機関の指導次第では、定期演奏会の安全な開催が危ぶまれることとなりました。
このような状況を鑑みまして内部で検討を重ねました結果、お客様に会場にご来場いただいての定期演奏会開催は、お客様の安全の確保および感染拡大防止の観点から断念せざるを得ないとの結論に至りまして、その後のPCR検査の結果をもって公演中止または無観客による開催のいずれかを判断することとなりました。
対象の出演者のPCR検査は6月19日(金)と6月22日(月)に実施いたしまして、対象者全ての検査結果が陰性であることが判明し、医療機関から定期演奏会開催について問題がないことを確認いたしました。
今回の一連の経緯を医療機関や業界関係機関等と検証をいたしまして、今後の公演開催については、「クラシック音楽公演における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に則って、出演者およびスタッフ間の感染予防の徹底および出演者からお客さまへの感染予防対策、お客様間での感染予防対策等を徹底すると共に、感染の恐れのある事例が生じた場合は適切な処置と判断のもと、公演を安全に開催できるように努めてまいります。
この度は公演直前での公演開催形態の変更等で、お客様をはじめ関係各位に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
東京シティ・フィルの演奏再開が無観客ライブ配信という形になりましたが、是非たくさんの方にご覧いただき、弊団の演奏をお楽しみいただけますと幸甚に存じます。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
代表理事・楽団長 志田明子
『第335回定期演奏会開催に向けての抗体検査実施についてのご報告』・PDF版
『クラシック音楽公演における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン』
2020.06.24 お知らせ