第383回定期演奏会

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2025/11/8 (土) 14:00開演 [13:15開場]

◎13:40より指揮者 高関健によるプレ・トークあり

会場:東京オペラシティ コンサートホール

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シーズン最後を飾るのはメシアンの代表作《トゥーランガリラ交響曲》。オンド・マルトノや独奏ピアノを含む大編成による壮大な世界観を表現するべく高関マエストロと弊団が満を持して挑みます。

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≪ユースチケット専用ご予約フォーム≫
第383回定期演奏会…【ユースチケット専用フォーム】(ご予約締切:2025年11月4日(火)16:00)
2025年度オータムシーズンより、ユースチケット専用フォーム、東京シティ・フィルチケットサービスからの事前予約は事前精算のみの受付となります。悪しからずご了承ください。

チケット発売

先行発売日
2025年4月25日(金)
(賛助・維持、定期会員)
一般発売日
2025年5月12日(月)

チケット販売は終了しました

東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002
(月・水・金11:00〜16:00 ※祝日を除く)

出演

指揮:高関 健(常任指揮者)
オンド・マルトノ:原田 節
ピアノ:児玉 桃
Ken Takaseki, Principal Conductor
Takashi Harada, Ondes Martenot
Momo Kodama, Piano

曲目

  • メシアン:トゥーランガリラ交響曲

    オリヴィエ・メシアン(1908~1992)
    トゥーランガリラ交響曲

     20世紀中~後半のフランスを代表する作曲家メシアンによる“現代音楽の古典”ともいえる作品。各種の打楽器を含む大オーケストラに、ピアノ、オンド・マルトノの独奏を加えて演奏される、全10楽章の大作である。
     ボストン交響楽団の常任指揮者セルゲイ・クーセヴィツキーとその財団の委嘱で、1946年7月から1948年11月の間に作曲され、1949年12月2日ボストンにて、レナード・バーンスタイン指揮ボストン響と、ピアノのイヴォンヌ・ロリオ、オンドマルトノのジネット・マルトノ(楽器の発明者の妹)の独奏により初演された。
     ちなみにクーセヴィツキーは、妻が裕福だったがゆえに設立できた財団を含めて、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」やラヴェル編の「展覧会の絵」等を委嘱した20世紀音楽の立役者の一人。またロリオはメシアンに多くの示唆を与えたピアニストで後に彼の妻となる。なお、やがて定番名曲となった本作だが、初演者バーンスタインはレパートリーとせず、録音も残していない。
     「トゥーランガリラ」はサンスクリット語の“Turaṅga”と“Līlā”に由来する言葉。大まかに言って「トゥーランガ」は「時」、「リラ」は「遊び」や「愛」を意味するが、メシアン自身は本作の解説(小澤征爾盤のライナーノーツ)の中で、「『トゥーランガリラ交響曲』は“愛の歌”であり、“歓喜への賛歌”である」と2度も記しているので、ここでは全体をそう捉えておこう。
     ただし、その愛とは「すべてを超越する、宿命的で、抵抗できないような愛であり、トリスタンとイゾルデの媚薬によって象徴されているような愛である」とも述べている。このように本作は、歌曲集「ハラウィ」、合唱曲「5つのルシャン」と共に「トリスタン三部作」を形成し、メシアンが執着したカトリック信仰との関係性が希薄な、数少ない作品ともなっている。なお最近増えてきた「トゥランガリーラ」の表記の方がより正確な発音に近いという。
     曲の大きな特徴は楽器法と構成にある。まずは楽器法。木管は特殊楽器を含む三管編成で「かなり活躍する」(メシアン)。金管は多種のトランペットの活用がキモ。弦は、第1ヴァイオリン16、第2ヴァイオリン16、ヴィオラ14、チェロ12、コントラバス10と指定(メシアンいわく「これが最小限度」)されているが、従わないケースもなくはない。さらにはジュ・ドゥ・タンブル(一種のグロッケンシュピール)、チェレスタ、ヴィブラフォンの鍵盤楽器。メシアンは「この3つの楽器は大オーケストラのなかに小オーケストラをつくる。そのひびきと役割はバリ島のガムランを連想させる」と語っている。これに多種の打楽器が加わり、「持続の対位法やリズム主題を演奏する」(メシアン)。
     そしてピアノとオンド・マルトノの独奏が重要な働きをする。協奏曲ではないものの、ピアノは随所で活躍し、たびたびカデンツァを奏する。オンド・マルトノはフランス人電気技師モーリス・マルトノが1928年に発明した電気楽器で、メシアンは特に愛好した。基本的には単音で、クライマックス時の高音に表情を加え、ヴィブラートやグリッサンド等が独特の効果を付与する。
     構成面では楽章数の多さが目をひく。これは通常の4楽章構成(現在の1、4、6、10楽章)から増幅していったもの。全体は、額縁を形成する第1、5、6、10楽章と、「愛の歌」を意味する第2、4、8楽章、「トゥーランガリラ」と題された第3、7、9楽章に分けられる。ごく大まかに言うと、「愛の歌」は長め、「トゥーランガリラ」は短めで、短めの楽章と長めの楽章が概ね交互に登場する形にもなっている。
     また4つの循環主題を有するのも特徴。1つ目はトロンボーンとテューバが出す重々しい3度の「彫像の主題」、2つ目はクラリネットが出す優美な「花の主題」で、これらは第1楽章の冒頭部で提示される。3つ目は全曲中様々な形で登場する「愛の主題」。最も重要な意味を持ち、第6楽章で全体像が示される。4つ目は「和音の主題」と称する和音進行で、種々の音響群の基盤となるのだが、一聴しただけでは把握しにくい。
     曲自体は多彩な管弦楽法によって「愛と官能」が表現される華麗な音楽。前述のように、キリスト教的な神秘性よりもインド音楽の研究やガムラン音楽に根ざした異国性がまさり、無調的な部分もあるが、各所で調性感が際立っている。

     第1楽章「序奏」……激しい導入に続いて、低音金管楽器が「彫像の主題」を提示。弱音による「花の主題」が続く。ピアノのカデンツァを挟んでガムラン風の曲調となり、複数のリズム・モードが示される。
     第2楽章「愛の歌Ⅰ」……情熱的な愛が輝かしい響きで奏され、穏和で優しい愛が対照される。
     第3楽章「トゥーランガリラⅠ」……クラリネットとオンド・マルトノの対話に始まり、打楽器を中心とした複雑なリズムが展開される。
     第4楽章「愛の歌Ⅱ」……2つのトリオを持つスケルツォ風の楽章。ピッコロとファゴットによる「花の主題」で始まり、打楽器が活躍しながら、先行楽章の要素を含めた様々なエピソードが現われる。
     第5楽章「星の血の喜び」……前半のクライマックスを形成する甘美で華麗な楽章。「彫像の主題」とその派生形を中心に熱狂的な高揚をみせ、曲に一区切りつける。
     第6楽章「愛の眠りの園」……一転して柔和な音楽。「愛の主題」がゆったりと歌われ、ピアノが鳥の歌を奏でる。
     第7楽章「トゥーランガリラⅡ」……無調的、多調的な楽章。打楽器が活躍する。
     第8楽章「愛の展開」……あらゆる主題が登場する中で、変容された「愛の主題」がクライマックスを築く。
     第9楽章「トゥーランガリラⅢ」……一種の変奏曲。ガムラン音楽風に始まり、5声のリズム・パターンが奏される。
     第10楽章「終曲」……全曲の様々な要素が回想され、「愛の主題」が高らかに歌い上げられた後、輝かしい終結を迎える。

    【楽器編成】
    独奏ピアノ、オンド・マルトノ、フルート2、ピッコロ、オーボエ2、イングリッシュ・ホルン、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット3、ホルン4、ピッコロトランペット、トランペット3、コルネット、トロンボーン3、テューバ、ジュ・ドゥ・タンブル、チェレスタ、ヴィブラフォン、チューブラーベル、バスドラム、スネアドラム、プロヴァンス太鼓、テンプルブロック、マラカス、トライアングル、タンブリン、ウッドブロック、クラッシュシンバル、サスペンデッドシンバル、シンバル(小)、チャイニーズシンバル、タムタム、弦5部
O.Messiaen:Turangalîla-symphonie

主催:一般社団法人東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
助成:公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)) |独立行政法人日本芸術文化振興会

公益財団法人 ローム ミュージック
ファンデーション ロゴ

聴きどころ

常任指揮者 高関健よりメッセージ



チケット

[料金]

  S席 A席 B席 C席
一般 7,000円 6,000円 5,000円 4,000円

※ハンディキャップ割引をご用意しておりますので、ご希望のお客様はお問い合わせください。

定期会員券

お得な料金で、毎回同じ座席でお楽しみいただけます。

シーズン会員券

お得な料金で、毎回同じ座席でお楽しみいただけます。

先行発売日
2025年4月25日(金)
(賛助・維持、定期会員)
一般発売日
2025年5月12日(月)

チケット販売は終了しました

東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002
(月・水・金11:00〜16:00 ※祝日を除く)

[摘要割引]

プラチナチケット(60才以上) プラチナチケット(60才以上)
※お取り扱いは東京シティ・フィル、ティアラこうとうの各チケットサービスのみ
S席5,500円 A席:4,500円
U20(小学生以上20歳以下) U20(小学生以上20歳以下)
※お取り扱いは東京シティ・フィル チケットサービスのみ
1,000円(座席指定不可)
U30(21歳以上30歳以下) U30(21歳以上30歳以下)
※お取り扱いは東京シティ・フィル チケットサービスのみ
2,000円(座席指定不可)
江東区民割引 江東区民割引
※お取り扱いは東京シティ・フィル、ティアラこうとうの各チケットサービスのみ
各200円割引

[その他プレイガイド]

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