指揮者Conductors

常任指揮者

高関 健 Ken Takaseki

常任指揮者:高関 健 ©K.Miura

 桐朋学園在学中にカラヤン指揮者コンクールジャパンで優勝。ベルリンに留学しヘルベルト・フォン・カラヤンのアシスタントを務めた。タングルウッド音楽祭でレナード・バーンスタイン、小澤征爾らに指導を受け、1981年にベルゲン交響楽団を指揮してヨーロッパに・デビュー。1983年ニコライ・マルコ記念国際指揮者コンクール第2位。1984年ハンス・スワロフスキー国際指揮者コンクール優勝を経て、1985年1月に日本フィル定期演奏会で日本デビュー。国内オーケストラはもとより、ウィーン交響楽団、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団、デンマーク国立放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、クラングフォーラム・ウィーン、プラハ放送交響楽団、ケルン放送交響楽団などに客演。2013年2月と2017年4月にはサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団定期演奏会を指揮、世界に名だたる名門オーケストラから豊潤な響を引き出し聴衆や楽員から再び大絶賛を受けた。

 オペラでも新国立劇場での團伊玖磨「夕鶴」、大阪音楽大学ザ・カレッジオペラハウスでのブリテン「ピーター・グライムズ」をはじめ、2019年3月はウラジオストクとサンクトペテルブルグで「夕鶴」、2021年4月には新国立劇場公演ストラヴィンスキー「夜鳴きうぐいす」、チャイコフスキー「イオランタ」を指揮、作品の魅力を存分に伝えて高い評価を得ている。

 広島交響楽団音楽監督・常任指揮者、新日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、大阪センチュリー交響楽団常任指揮者、群馬交響楽団音楽監督(現名誉指揮者)、札幌交響楽団正指揮者、京都市交響楽団常任首席客演指揮者などを歴任し、現在東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者(2015年4月~)、富士山静岡交響楽団首席指揮者(2021年4月~)、仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者(2023年4月~)を務める。

 2009年のピエール・ブーレーズ京都賞受賞記念ワークショップではブーレーズから、イツァーク・パールマン、ミッシャ・マイスキー、ギドン・クレーメル、ミハイル・プレトニョフ等の世界的ソリストや作曲家、特にマルタ・アルゲリッチからはシチェドリン作品の日本初演等3回の共演を通じてその演奏を絶賛されるなど絶大な信頼を得る、緻密なスコア分析からスケールの大きな音楽を作りだす名匠。

 第4回渡邉曉雄音楽基金音楽賞(1996年度)、第10回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2011年)、第50回サントリー音楽賞(2018年度)を受賞。NHK等の番組にも定期的に出演するなど、幅広い活躍を続けている。

東京藝術大学名誉教授。
高関 健 X (旧twitter) https://x.com/KenTakaseki